No.20 おすすめの本

図書館の受付前に展示している、今読みたいおすすめの本をご紹介します。

流浪の月

凪良 ゆう 著 東京創元社

5月13日(金)から上映される映画の原作です。
2020年の第17回本屋大賞を受賞した作品で、翌年7月には累計発行部数が39万部を突破。今年の2月には、東京創元社の新たな文庫レーベル「創元文芸文庫」の記念すべき創刊第一弾として文庫化されました。映画では、吉田修一さんの著書「悪人」(朝日新聞出版)や「怒り」(中央公論新社)を実写映画化し、大ヒットした李相日さんがメガホンをとり、広瀬すずさんと松坂桃李さんがW主演を務めます。
本屋大賞受賞から2年経ち、文庫化・映画化した今年、「流浪の月」を読んでみませんか。

内容紹介

大学生の佐伯文(さえきふみ)は、雨の日に公園でびしょ濡れになった少女・家内更紗(かないさらさ)を見つける。両親と別れ、引き取られた叔母の家に帰ることを拒んだ彼女を、文は自分のマンションに2か月の間住まわせたが、小児性愛者の誘拐犯として逮捕されてしまう。それから15年後、性犯罪の被害者と加害者というレッテルが消えないまま過ごしてきた2人は、偶然再開し…。
愛ではない。けれどそばにいたい…。新しい人間関係への旅立ちを描いた長編小説。